インフルエンザ予防薬を活用する人は罹患率が低い

インフルエンザ予防薬として、ワクチンがあります。ワクチンを接種することでウイルスに対する抵抗力をつけることができます。ワクチンの効果は、65歳以上の健常な高齢者に対して発病を45%阻止し、死亡を80%抑制すると言われています。予防接種は効果が出現するまでに2週間程度かかり、5ヵ月間持続することが報告されており、流行期を考えると12月上旬までに予防接種を行っておけば翌年の4月まで効果が期待できるということになります。また、予防接種の効果が出るためには流行するインフルエンザの型とワクチンの型が一致する必要があります。
インフルエンザの予防薬として、ワクチン接種の適応はほとんど全ての人となります。しかし、その中でも、インフルエンザによって重篤な合併症を引き起こす可能性のある高齢者や基礎疾患を持っている人および高齢者に接する人は、特にワクチンを接種した方が良いです。ワクチン接種のできない人は、明らかに発熱のある人(37.5°C以上)や重篤な基礎疾患にかかっている人および過去にワクチンでアナフィラキシーショックを起こした人などが挙げられます。
ワクチン接種は、13歳以上には1回または1~4週の間隔をおいて2回接種し、13歳未満には1~4週の間隔をおいて2回接種します。幼児や学童で2回接種するのは、インフルエンザに曝露される機会が少なかったためです。また、6ヵ月に満たない乳児には予防接種を行いません。それは母体から抗体を受け継いでいることと予防接種の実績がないためです。妊婦に対するワクチン接種は妊娠初期の流産しやすい時期を除いて推奨されています。ワクチンは病原性をなくした不活化ワクチンであり胎児への影響はありません。また、授乳中にワクチンを接種しても問題ありません。
このように予防薬としてのワクチンは安全性と有効性が認められておりますので活用して罹患しないように予防することが大切です。